MindConnect Edge Analyticsは、高周波/低周波データを収集して前処理し、データを相互に関連付けて、標準機能である解析を実行するエッジ・アプリケーションです。また、解析機能の豊富なライブラリを使ってカスタムKPI計算を設定することもできます。

MindConnect Edge Analyticsで状態監視を実施すると、機械の状態や生産プロセスのパフォーマンスといった貴重な情報が得られます。前処理の後、計算済みデータがMindSphereにアップロードされます。

状態監視によって、機械、プロセス、プラント全体をその状態に基づいて保全します。その目的は、予期せぬダウンタイムを回避し、生産ラインやプラントの可用性を高めることです。したがって、データの測定や解析が周期的にまたは常時、実施されます。測定されるデータは、温度や速度、トルク、振動、圧力、電流などです。通常、センサーや接続性に関する性能要件は非常に厳しく設定されています。特に回転機器ではなおさらです。機械的な振動が機械の状態を見きわめる重要な尺度となり、振動信号から、機械の負荷や故障の予兆を読み取れるからです。MindSphereに接続された製造機械や産業機器、その他の機器から送信されるストリーミング・データは膨大です。エッジデバイスで前処理と解析を実施することで、コストや待ち時間を削減します。

注:  MindConnect Edge Analyticsを使用するには、MindSphere Tenantが必要です。また、無料のMindsphereアプリケーション「MindConnect Edge Analytics Engineer」が利用可能な状態でなければなりません。
MindConnect Edge Analytics Engine for Industrial Edgeの:

• Industrial EdgeデバイスでMindConnect Edge Analyticsを実行できるIndustrial Edgeアプリケーション

注:  MindConnect Edge Analyticsを使用するには、MindSphere Tenantが必要です。また、無料のMindsphereアプリケーション「MindConnect Edge Analytics Engineer」が利用可能な状態でなければなりません。

無料モードでは、繰り返し利用可能な7日間のなかで最大5データポイントまでストリーミングが可能。また、次のいずれかによる拡張も可能。

• MindConnect Edge Analytics Engine +5
• MindConnect Edge Analytics Engine +50
• MindConnect Edge Analytics Engine +300

MindConnect Edge Analyticsの機能

• 予知保全により資産の可用性を向上
• 事前設定されたKPIを利用できるほか、KPI計算のワークフローを直感的にカスタマイズすることが可能 
• エッジレベルでのデータの前処理 (解析、集約、フィルタリング) のほか、前処理したデータをMindSphereにアップロードして閲覧やさらなる解析が可能

エッジ・ソフトウェアはMindConnect NanoまたはすべてのIndustrial Edge対応端末で実行可能

• さまざまなデータソースから最大46,875kHzのサンプリング・レートで高ダイナミック信号を収集
• 解析や集約のためにエッジデバイスのメモリにデータをローカルにバッファリング 
• 拡張性の高いシステムで振動解析
• トリガールールにより動作状態を検知
• 各カテゴリの標準計算を使用可能
  • 振動KPI
    • RMS
    • ピークからピーク間 
    • ゼロからピーク間 
    • クレスト・ファクター (波高率)
  • 振動数/次数スペクトル
    • スペクトル加速度
    • スペクトル加速度エンベロープ
    • スペクトル速度
  • 基本的なデータ統計
    • 最小
    • 最大
    • 平均
    • ピークからピーク間
    • 変化速度 (ダイナミック)
  • 範囲検査
    • 最小限度
    • 最大限度
  • 周期的なデータ・アップロード
  • イベントごとのデータ・アップロード
  • 接続性
    • 状態監視システム
      • CMS1200
    • MindConnectのデータソース
      • S7 PLC (Put/Get通信によるアクセス)
      • OPC UA
      • Modbus TCPデータ
      • Modbus RTU (RS232、RS485、RS422)
      • Rockwellプロトコル
• Operations InsightおよびFleetmanagerのComplex Dataプラグインによるデータ可視化
• MindConnect Edge Analyticsによってアップロードされたデータは、すべてのMindsphere標準アプリケーションまたはカスタム・アプリケーションによってさらに処理することが可能 (データへのアクセスは標準のMindSphere APIを使用)

エッジ・コンピューティングの効率性とMindSphereのさらなるパワーと機能を組み合わせることで、柔軟性を高めるとともに、コストを削減し、新たなIoTユースケースの可能性を開きます。

サービスに含まれる内容
このIndustrial Edgeアプリのサブスクリプション・サービスを使用すると以下のことが可能です。

• 1つのIndustrial Edgeデバイスに、このIndustrial Edgeアプリのインスタンスを1つ作成
• Industrial Edgeデバイス上で、このIndustrial Edgeアプリに5つのデータポイントを接続。データポイントとは、読み取るデータのアドレスです。