Solid Edge Wiring Designは、配線図を作成するグラフィカルな設計環境です。Mentor (シーメンスの一事業部) の実証済み技術をベースにしたこのソフトウェア・モジュールで、機械設計と連携させながら電気システムを設計して製品設計を最適化します。これにより、機械的な位置取り、衝突検知、ハザード回避を可能にします。

設計作業を自動化する多くのインテリジェンスが内蔵されており、直感的なユーザー・インターフェース、電気的にインテリジェントなシンボル、自動部品選択などの機能を使って完全な電気回路図を容易に作成することができます。内蔵の検証機能とデザイン・ルール・チェックを使って設計を検証すれば、フローの初期段階に素早くエラーを除去できます。設計を進めると同時に電圧と電流が表示され、ショート回路など問題のある箇所がハイライトされて、ワイヤーやヒューズのサイズが検証されます。 

このソフトウェアは、デザイン内で使用されているワイヤー、コネクター、デバイスのレポートを自動生成します。ダイアグラム、デバイス、ワイヤーのインデックス・テーブルは、フルシートやゾーンへの参照も含めて図面に追加でき、変更が加わると自動更新されます。

Solid Edge Wiring Designは、部品とモデルの強力なレポジトリを備え、コネクターの部品やターミナル・プラグ、シールの自動選択に対応しています。部品ライブラリには、よく使われる産業部品が4,000個以上収録されています。

このソフトウェアは、国際電気標準会議 (IEC: International Electrotechnical Commission) および米国国家規格協会 (ANSI: American National Standards Institute) のシンボルおよび部品ライブラリに対応しています。ANSIラダー回路図はANSIの図面規格に準拠しており、機械を設計する際に特に便利です。

Solid Edge Wiring DesignをSolid Edge Harness DesignおよびSolid Edge 3D Design環境と統合すると、品質を犠牲にすることなく、製品を迅速に市場投入できます。統合により、配線データは自動的にSolid Edge Harness Designへ転送されるようになり、工数が減ります。

Teamcenter Share: クラウドベースのコラボレーション

サブスクリプションには、シーメンスの次世代のクラウドベースのコラボレーション ソリューションである Teamcenter Share へのアクセスも含まれています。安全な中央ストレージや電子メール アドレス ベースの共有などの機能を備えた Teamcenter Share を使用すると、同僚、パートナー、顧客と即座に、安全かつ簡単にコラボレーションできます。管理者が 
Teamcenter Share にアクセスして追加の権限を委任できるように、Enterprise Cloud アカウント (ECA) が提供されます。

Teamcenter Share クラウド サービスの場合、お客様が追加のライセンスを購入しない限り、コラボレーション プロジェクトごとに 10 人の認定ユーザー (ゲスト ユーザーを含む) という制限が適用されます。 Teamcenter Share 用の上記のストレージ スペースのボリュームは、Teamcenter Share クラウド サービスを含み、同じテナントに割り当てられているお客様の現在のサブスクリプション全体で使用できる 500 GB のフローティング ストレージに増分されます。上記の認定ユーザーおよび Teamcenter 共有のストレージの数は、数量ごとにリストされていません。

ゲスト ユーザーを除き、Teamcenter Share クラウド サービスのすべての認定ユーザーは、Siemens Xcelerator Academy ポータル上の「Getting Started with Siemens Xcelerator Academy」(LAAS49000) オンデマンド トレーニングにアクセスできます。